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2024-03

戦雲(いくさふむ)


三上智恵監督が7年をかけて記録した沖縄の基地問題のドキュメンタリー映画、
「戦雲(いくさふむ)」をポレポレ東中野で見てきた。


   20240324s (1)


封切り当初、満席の状態が続いていると友人のFBにあがっていたのと、
シビルでの主催講座もあって、私は1週間後の金曜の上映に行った。

映画の「前売り特別鑑賞券」を購入していたので、
指定席と交換する必要があり、上映の2時間前に受付に行き交換した。
このとき残り数席、ちょっと遅かったら入れなかった。

東京での上映は1カ所だけなので、上映館が増えたらいいと思いながら、
満席の会場で視聴した。

 いくさふむ まだん ばぐぃでーくぃそー
(戦雲が  また  湧き出てくるよ)
あこーさ ぬぐりしゃ にぶみーん にばるぬ
 (怖くて 恐ろしくて 眠ろうにも眠れない)
 ゆむいくさ ならぬ
(憎い戦争 絶対にいやだ)

映画は、この歌の詞を書き、自身でうたった山里節子さんの
反戦トゥバリャーマ「いくさふむ」から始まった。
山里さんは、三上監督とともに映画のナレーションも担当している。
じーんと心(チム)に響く歌だ。

映画は、与那国島、宮古島、石垣島などの南西諸島に次々と配備された基地の姿と
その地に生きる人々の暮らしと戦い、基地に翻弄され苦悩する人々を映し出している。

島々では住民の反対は黙殺され、有事の備えとして軍事基地化が着々とすすめらている。
与那国では、2016年に自衛隊の駐屯地がつくられ、2022年には戦車が運び込まれ、
ミサイル部隊の配備、
宮古では、2017年にミサイル基地建設が始まり、宮古駐屯地や弾薬庫が設置、
石垣では、住民投票を求める書名を議会が否決、条例から住民投票の条文を削除する酷さで、
駐屯地が完成した2日後にミサイルが配備・・

映画は、こうした沖縄の現状を経過とともにしっかり記録している。

だが、こうした事実は、沖縄以外では報道すらほとんどない。
多くのヤマトンチュ(本土の人間)が見なければいけない映画だ。


   20240324s (2)


PS

和歌山での自民党青年局の過激ダンスショーに続いて、
埼玉でのSMショー、
CAに対するパワハラで吉幾三に実名暴露された長谷川岳と
自民党議員の不祥事が相次いで報道されている。

これらはすべて長期政権のおごりがもたらしたといっていい。
裏金も含めてこんな政党が政権運営でいいはずがない。



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絵との対話の可能性


クッキングハウスが主催する「メンタルヘルス市民大学」第14期は、
「対話の可能性ーリカバリーの夢に向かって」をテーマに行われてきた。

第4回となるこの日、テーマは「絵との対話の可能性」。
絵との対話の絵とは、丸木位里と丸木俊が描いた「沖縄戦の図 全14部」のこと。


2024-03-17 (1)


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全14部の絵は、佐喜真美術館に全作品が展示されているが、
これを1作品ずつ取り上げて、丸木位里、丸木俊、をはじめ関係者が
語っていくドキュメンタリー映画(DVD)の鑑賞が、この回の内容だ。

描かれた惨状を裏付ける話や、日本軍兵士の実態、沖縄戦の真実…が語られ、
絵の背景を浮かびあがらせている。

これらの惨状は決して他人事ではなく、自分自身の問題として
絵の中に位里や俊を描き込んだ作品もある。

私も何度か佐喜真美術館へ行ったが、
その度に、絵の前で何も言えずに立ち止つくしていたように思う。
無言の対話だったのだが、このDVDを見たあとだと、
絵との対話もまた違ったものになっていたように思う。

「戦争というものを、簡単に考えてはいけないのです。
一番大事なことがかくされて来た、このことを知り深く掘り下げて
考えなければなりません」

丸木俊のことばのように、対話を深めていければ…と思う。


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DVD上映の後は、増田康記さんのミニライブ。
笠木さんと増田さんは、佐喜真美術館でも丸木美術館でも
絵の前でライブをしたことがあるそうだ。(流石!)

この日は、元知事の故太田昌秀さんから聞いたという言葉を
入れた「私の島」(笠木透作詞)、軟弱者、ぺんぺん草など。
良い選曲のミニライブだった。
その後、増田さんとしばし歓談、良い時間をもらった。

今期は、いろいろと他の行事の日程が重なり、
私にとっては、最初の受講だが、14期としては最後の回だった。

いつも知的な刺激を受けるメンタルヘルス市民大学に感謝。
来期は、もう少し参加出来るといいな・・


PS1

シビル市民講座「多摩の在村文化」が
5回の講座を昨日終えた。

毎回、目から鱗の発見や学びのあった講座で、
大変面白かった。
地域史への視点を持てたような講座だった。

講師の多田仁一さん、参加者のみなさん
ありがとうございました。

PS2

参議院の政倫審、世耕某の答弁はひどいものだった。
知らぬ存ぜぬのオンパレード。

これが某大学の理事長って、あいた口が塞がらない。
キシダの言う説明責任の実態がよくわかる見本のような答弁。

さすがに、自民党の中からも批判が出ている。
少しはまともな頭の議員がいるということ…?




2024年憲法集会・準備始動!


1月から準備を始めていた2024年「憲法集会」。

主催するのは、「市民のひろば・憲法の会」、
1987年に立川周辺の市民団体、サークル、個人などが
ネットワークする形でつくった市民の会だ。

私は結成当初からこの会に参加してきた。
会は、1口1000円の賛同費と個人カンパだけで運営されており、
憲法集会や、8月と12月の「心に刻む不戦のつどい」等を開催している。

今年の憲法集会の概要がかたまり、「よびかけ」の文書等も確定したので、
3月4日に過去3年間の賛同者や集会参加者に郵送した。

集会までの流れは、
まず「よびかけ」を発送し、3月末までに賛同人を募る。
その賛同人一覧をすり込んだチラシを作成、4月上旬に発送する。
4月29日~ロビーを使っての展示を開始し、
5月3日の憲法集会を開催する、という感じだ。


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今年の記念講演は、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん。
これにリレートーク、パフォーマンスなどが入る。

今年は詩の朗読も入れたいという提案もあり、
これはこれから検討していく。

よびかけ文をアップするので、賛同してくれる人は
ご一報下さい。

連絡先メルアド:shimin_hiroba53@yahoo.co.jp


PS
統一教会との関連の疑惑が指摘されている文科大臣・盛山某。
証拠写真を見せても、知らぬ、存ぜぬを繰り返してきた。

ここに来て、統一教会関連集会で演説をしている動画も出てきた。
旧統一教会側が出したものだろうが、それでも知らぬ、存ぜぬだ。

嘘をつくともう嘘をつかないではいられないということか。
こんなヤツで、大丈夫か・・。




花と龍


文化座の演劇「花と竜」を六本木の俳優座で鑑賞してきた。

クッキングハウスの演劇鑑賞会に同行させてもらったのだが、
会場は連日満席の盛況だそうで、千秋楽の今日もいっぱいの人で埋まっていた。

火野葦平の代表作である「花と龍」は、実の父母、玉井金五郎とマンの物語で、
登場人物を実名で執筆した作品である。

書かれていることもほぼ実話であり、「事実は小説より奇なり」という言葉を、
彷彿とさせる展開である。

私は、石原裕次郎と浅丘ルリ子の主演で公開された日活映画で「花と龍」を見ているが、
東映や松竹でも映画化され、テレ朝、日テレ、TBSでもドラマ化されている。

演劇として、どんな作りで、どんな立ち回りをするのか興味津々で舞台を見たのだった。


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休憩15分を途中に入れて、3時間をこえる舞台だったけど、
展開の早さ、迫力、客席から舞台へあがる演出も多々あり、見応えがあった。

BGMや効果音は、テープでなくライブ演奏。
舞台の中に作った小部屋から演奏している影がみえるようになっており、これも斬新な企画。

明治から昭和の中期まで続いた港湾労働者の世界を生き生きと描き出した「花と龍」
物語の世界と同様に飽きさせない面白い劇だった。



PS
自民党の派閥裏金問題。
ついに政倫審が公開でひらかれた。

自認党内のゴタゴタに、
自分の支持率ジリ貧の危機を感じたキシダは、
自分が公開で政倫審に出ると言い出し、
他の議員もそれに従わせた。

だが、そもそも疑惑に対する解明を目指すはずの政倫審に
キシダが何の疑惑で出るのかも不明。
単なるスタンドプレーであることは、国民はお見通しだ。

しかも審査会の内容たるやひどいもので、
知らぬ、存ぜぬのオンパレード。

説明責任の欠片もない答弁に、ますます疑惑が増したといえよう。





下総中山 法華経寺


総武線・下総中山駅から10分ほどのところにある法華経寺へ行った。


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娘が勤めの関係で、下総中山に転居したのは、4年前のこと。
そのあとコロナの急拡大で、法華経寺を訪ねることが出来なかった。

その娘が、転勤で下総中山から台東区の三ノ輪に転居するので、
行く機会もなくなるだろうと、出かけたのだった。

三連休(2/23,24,25)は、24日を除いてみぞれのふる寒ーい日だった。
「中山のおひなまつり」が門前町と寺内の中山鬼子母神で開かれていた。

24日は麗らかな春の陽気で、人出もそこそこあり、
駅前から一直線に延びる門前通りと参道は、多くの人がいた。

だけど、この日は、引っ越し当日。
朝から、人出を横目で見て、荷物の梱包を手伝っていて行くことは出来ず・・、
翌25日に、引っ越し前の家の掃除に訪れ、法華経寺へ足を延ばした。


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法華経寺は、鎌倉時代に日蓮が最初に開いた日蓮宗大本山で、
荒行といわれる修行で知られているのだそうだ。

 荒行は、毎年11月~2月までの100日間、朝2時に起床、
 足袋をはかず、薄い法衣ですごし、1日7回の寒水での水行を行い、
 それ以外はひたすら読経、食事は朝夕のおかゆのみ・という修行だそうだ。
 毎年100人程の僧侶がこの荒行に参加するという。

冷たい雨の境内に人はまばらで、大きな祖師堂と五重塔が、
どっしりと鎮座していた。


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厳か半分、寒さ半分、もうちょっと天気のいい日に来たかった・・


PS

自民党の裏金問題。
やっと政治倫理審査会の開催が決まった。

しかし完全非公開を主張する自民党。
これで国民への説明責任をできるとでも思っているのだろうか。

まるで他人事のように国会で決めることと逃げるキシダ。
自民党総裁でもあるキシダのこの姿勢。
口を開けば説明責任をという御仁のこの体たらく。

誰か退場をせまる骨のある議員はいないのか。





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吾天為(あてに)

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三線と俳句とフォークソングをこよなく愛するおじさんです。吾天為(あてに)は俳号で、その由来はリンク先の「吾天為の本棚」を見て下さい。このブログは三線や興味・関心事、周囲のこと等々を、ほぼ週一回、気ままに書き綴っています。

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